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1970年結成。当初3人のフォークグループでスタートしたが、その後、4人の時期を経て、
1973年に小田和正鈴木康博のフォークデュオとなる。
1976年頃から、大間ジロー、酢水仁、松尾一彦がサポートとしてLIVEや
レコーディングに参加し、1979年に正式加入となり、5人のオフコースとなる。

1979年のさよならのヒット後、松任谷由実、TULIPとともに、
ニューミュージックというジャンルを形成。

1982年6月の武道館コンサートでは、前人未踏の10日間連続コンサートを
開催。この10日間だけで、延べ、10万人以上の動員となる。

1982年武道館コンサート後、鈴木康博が脱退。グループも1年半の活動休止となるが、
1984年、君が、嘘を、ついた。で鈴木を除く4人で活動再開。
1989年2月の東京ドームコンサートで19年間の活動に終止符を打つ。

というのが、ウィキペディア的、オフコースの略歴ですが、
それ以上に、彼らが残した、そして現在では当たり前のシステムが存在するのです。

それは、原盤権

著作権というのは皆さん聴いてことがあるでしょう。
音楽の話に限れば、音楽を作った人。それはすなわち、作詞者、作曲者、編曲者に
支払われる、楽曲使用料のことです。

俗に言う、印税と言われるものとなります。そして、その楽曲をオフィシャルで歌った人に
支払われる歌唱印税も著作権の中に入ります。

たとえば、大滝詠一さんが、松田聖子さんに書き下ろした、「風立ちぬ」という曲。
これは、作詞の松本隆さん、作曲編曲の大滝詠一さん、歌手の松田聖子さん
この3人により、「風立ちぬ」という楽曲が成立しています。

ですので、この3人には、著作権というものが発生するのです。

この3人以外の誰かが歌った場合は、この3人に著作権使用料を支払わなければなりません。

さて、著作権とは別に、著作者を保護する権利というのに、原盤権というのがあります。

著作権は、1つの楽曲に対し、作詞作曲編曲など、それぞれ個人が楽曲の権利を持つのに対し、
原盤権というのは、楽曲そのものの使用権となります。

その関係は、クルマで言う、任意保険と自賠責保険に似ています。

自賠責保険は、クルマそのものに保険をかけるものに対し、任意保険は、個人が自動車運転中の
リスクに対し、保険をかけるものです。

ここでは、任意保険が著作権、自賠責保険が原盤権となります。

1970年代当時、もちろん、原盤権とううものはありましたが、
楽曲の原盤権を持つのは、主に、テレビ局でした。

テレビの歌番組で使用するから、その見返りとして作り上げたのですね。

あるアーティストが玉を作りました。それをテレビで使ってくれる。
宣伝効果が高いから、その後売れるかもしれない。
だから、著作者(実際には、レコード会社)は一方で著作権をもらいながら、
テレビで使われるたびに原盤権をテレビ局に支払ってたのです。

タレントが歌を歌う場合やアイドル歌手などを除いて、当時、
レコード会社が、主にプロモーションをしていましたので、
レコード会社としては、売れるかどうか分からないアーティストに対し、
レコーディング費用を負担し、プロモーション費用を負担し、その上、
テレビで使ってやるからと言って、広告料まがいの原盤権まで負担を強いられる。
こういう状態が続いていたようです。

「これからはアーティストが原盤権を持たなきゃダメだよね」
1976年頃の鈴木康博さんの言葉です。

これにより、1976年に自らの独立事務所、「オフコースカンパニー」を設立した
オフコースは、同時に音楽出版会社「フェアウェイミュージック」を立ち上げます。

これは、フジテレビ系の音楽出版会社のフジパシフィック音楽出版(現在のフジパシフィックミュージック)
に権利を3割持たせつつも、残り7割は、作った自分たちに楽曲そのものの使用権はあるんだよという
システム構築に成功したのです。

これにより、彼らオフコースの楽曲収入は飛躍的に伸びました。

たとえば、1981年のアルバム「We are」は、約50万枚のセールスでしたが、
当時の配分率でいうと、

LP1枚2800円で、このアルバムは9曲入っていました。
そのうち、2800円の10%はジャケット代として、レコード会社が、
制作費用的な名目で、もらいます。

残り、2520円のうち、10%が著作権となりますが、そのうち50%がJASRACの取り分となります。
ですので、126円がJASURAC、のこり126円が著作者となります。

このアルバムは50万枚売れましたので、126円×500,000=6300万円が著作者の元に入ります。

さて、原盤権ですが、こちらも、2800円から10%差し引いた2520円の10%がまるまる原盤権です。
ですので、252円×500,000=1億2千6百万円が原盤権となり、そのうち7割がオフコースの元に
リターンするのです。

この仕組みは、そのほかのアーティストにすぐに波及しました。
というのも、レコード会社がこの仕組み作りに、かなりのバックアップをしたと思います。

これにより、レコード会社は、新人のプロモーションに最初はお金をかけても、最後は、原盤権で
大幅なリターンが目指せることになるのですから。

さらに、現在では、テレビだけではなく、カラオケ使用や、楽譜、配信なども、原盤権が活きています。
なので、CDが売れなくても、原盤権を持ってる限り、使用料は取りっぱぐれないのです。




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2015/05/04 22:06 [edit]

category: 音楽あれこれ

thread: 音楽的ひとりごと - janre: 音楽

tag: 著作権  原盤権  オフコース  鈴木康博  小田和正  作詞  作曲  編曲  歌手 
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